スプレッドシートの条件付き書式がうまくいかない理由とは?
スプレッドシートで条件付き書式を使うと、特定の条件を満たしたセルだけに色をつけたり、文字のスタイルを変えたりすることができます。
しかし、うまく反映されなかったり、意図しない部分に書式が適用されたりと、初めて使う人には少し難しく感じることもあります。
この記事でわかること
・条件付き書式の基本的な使い方
・よくある失敗とその原因
・応用的な使い方(カスタム数式を使った行全体の書式変更)
・実際に仕事で使用している具体例
条件付き書式の基本的な設定方法
1. 対象のセル範囲を選択します。
2. メニューから「表示形式 > 条件付き書式」をクリック。
3. 右側に設定パネルが表示されるので、ルールの指定(例:セルの値が50以上)をします。
4. 書式スタイル(背景色など)を指定して「完了」ボタンをクリックします。
条件付き書式でよくハマる落とし穴
私が最初に条件付き書式を使ったとき、日付を対象に設定したにもかかわらず、まったく反映されませんでした。
原因は、「日付」だと思っていたセルが実は文字列だったこと。
スプレッドシートは見た目だけでは形式が判断できないため、書式設定が思った通りに働かないことがあります。
対処法:セルのデータ形式を確認しよう
セルを選択した状態で「表示形式 > 数値」から「日付」や「数値」に明示的に設定すると、
条件付き書式が正しく動作するようになります。
書式が効かないときは、まずデータ形式を最優先で確認しましょう。
応用テクニック:行全体に書式を適用する
特定の列に条件を設定し、その行全体をハイライトしたいときは、カスタム数式を使います。
例えば、C列が「完了」の場合に行全体に色をつけるには、以下のように記述します。
=$C2="完了"
このようにすることで、C列の条件をもとにA〜Z列の行全体に書式が適用されます。
仕事で条件付き書式を使っている実例
請求書のステータスを管理するシートで、「未払い」「支払済」などのステータスに応じて行の色を変えています。
特に期限切れの行に赤色をつけるようにしたことで、チーム内での見落としが激減しました。
条件付き書式を正しく使えば、シートが劇的に見やすくなる
書式設定のポイントは、ルールとデータ形式の理解にあります。
少しの工夫で視認性が大きく変わるため、積極的に業務に取り入れてみてください。