IFERROR関数とは|エラー時に代替値を返す関数
IFERROR関数とは
IFERROR関数は、数式にエラーが発生した場合に、指定した別の値やメッセージを表示できる関数です。
通常の計算結果が正しければその結果を表示し、エラーが発生した場合には、代わりに指定した値を返します。
エラーを見栄えよく処理できるため、資料作成やデータ管理に役立ちます。
IFERROR関数の用途
例えば、
- 数値の割り算で「0で割る」エラーが発生したときに「0」と表示する
- 検索結果が見つからない場合に「該当なし」と表示する
など、エラーが出たときでも見やすく、わかりやすい結果を表示したい場面で活躍します。
IFERROR関数の利用方法
IFERROR関数の基本的な構文は次の通りです。
=IFERROR(値, エラー時の値)
- 値:通常処理を行いたい数式や関数
- エラー時の値:エラーが発生したときに表示したい値やメッセージ
※エラーとは、#DIV/0!、#N/A、#VALUE!などのExcelやスプレッドシートのエラーを指します。
IFERROR関数の使用例
例えば、次のような表があるとします。
商品名 | 売上 | 個数 |
---|---|---|
商品A | 5000 | 10 |
商品B | 3000 | 0 |
商品C | 4500 | 5 |
ここで、1個あたりの売上を計算したい場合に、「個数が0」のときにエラーが出るのを防ぎたいときは、次のように書きます。
=IFERROR(B2/C2, 0)
この数式では、
- 売上(B2)を個数(C2)で割る
- もしエラーが出たら「0」を表示する
という動作をして、きれいな結果を得ることができます。
エラー発生時に「該当なし」といった文字列を表示することも可能です。
=IFERROR(VLOOKUP(D2, 商品一覧!A:B, 2, FALSE), "該当なし")